第26回全国在日外国人教育研究集会・滋賀県大会ご案内
−多文化共生社会の実現に向けて、地域での教育実践を交流しよう−
私たち全国在日外国人教育研究協議会は、この四半世紀、目の前の子どもたち、保護者、在日コリアン一世等の姿から教育課題を明らかにし、差別と排外意識の克服に向けた取り組みを展開してきました。
しかし、戦後60年を迎えた今も差別の現実は厳しく、子どもたちを取り巻く状況はなかなか変わりません。「北朝鮮バッシング」の中、本名を名乗れず、母文化の保障のない中で、アイデンティティーを持てずにいる子ども達の姿があります。
しかし、この間、活動する中で見て来た熱心に議論する子ども達のエネルギッシュな姿は多くの学ぶべきことがあります。
滋賀から多文化共生のメッセージを発信したいという思いのもと、1人でも多くの方のご理解とご参加をお願い致します。
尚、部分参加、当日参加もOKですが、フィールドワーク・ワークショップに関しては必ず事前にご連絡ください(フィールドワーク コース(2)は、定員に達したため御参加頂けません)
- 【主催】全国在日外国人教育研究協議会
第26回全国在日外国人教育研究集会滋賀大会現地実行委員会
◇テーマ
多文化共生社会の実現に向けて、地域での教育実践を交流しよう!
◇日 程
(各催しの詳細は下記を参照)
●全体会(地元報告)
●分科会
共通課題
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- <多文化共生>と<本名(民族名)を呼び名のる>とりくみをすすめよう
- <子どもたちや教職員・地域がどう変わったか>を明らかにしよう
■1、異なる文化との出会い
- 子どもたちに異なる文化とどう出会わせたか。
- 在日コリアンをはじめとする外国人の歴史をどう教材化し、親の生活史をどう伝えたか。
- 日本籍・ダブルの子どもにかかわるとりくみをどう進めたか。
■2、本名(民族名)を呼び名のる
- 本名(民族名)を呼び名のる関係をどうつくったか。
- 在日外国人と日本人の子どもがどのような関係を結んだか。
- 名前の自己決定をめぐる状況はどうなっているのか。
(レポート)
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- 広島・崇徳中
- 滋賀・竜王西小
- 奈良・三宅小
■3、学校をひらく
- 自立と連帯の場をどのように保障したか。
- 地域や保護者・NPOをはじめとする教育支援団体とのつながりをどのように深めたか。
- 民族クラブ・朝問(文)研・多文化研などがどのように活動しているか。
■4、差別と排外に抗して
- 差別事件へのとりくみをどのようにすすめたか。
- 排外意識や自民族中心主義を解き放つためにどうとりくんだか。
- 反差別の教育実践をどのように展開したか。
(レポート)
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- 京都・郁文中二部
- 滋賀・朝鮮初級
- 熊本・「強制収容」を考え、子どもの学びと発達を守る熊本の会
■5、多文化共生をめざして
- 多文化共生の教育をどのようにすすめたか。
- 新たに渡日した子どもたちの教育にどうとりくんだか。
- 進路の保障はどのようになされているか。
(レポート)
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- 兵庫・城の宮日本語教室
- 滋賀・くらぶ「たんぽポ」
- 奈良・二階堂高
- 滋賀・滋賀コリアン生活サポートセンター
- 奈良・俵口小
- 大阪・志紀小
■6、歴史と文化・世界に学ぶ
- 日本と韓国・朝鮮、日本と世界の歴史や文化にどう学んだか。
- 海外研修・修学旅行等でどのようなとりくみをしたか。
- 子どもたちの世界認識を深めるためにどのようにとりくんだか。
(レポート)
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- 滋賀・県立大大学院
- 滋賀・高月中
- 奈良・香芝北中
■7、未来をひらく
- 進路をめぐる差別の実態はどのようになっているのか。
- 進路の保障をどうすすめ、子どもたちの未来をどうつくるのか。
- 専門学校・大学等ではどのようなとりくみをしているのか。
(レポート)
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- 大阪・千里高
- 滋賀・中主中
- 滋賀・セパドフリーネットワーク
■8、生徒の集い(全国在日外国人生徒交流会)
- 名前・進路・生き方・学校・友人等、抱えている問題を出しあおう。
- 自らをとりまく現状について、明らかにしよう。
- 先輩の生き方に学び、未来について語りあおう。